藤浪に中西コーチ 来季「開幕や!!」
大抜てきがあるかも!?阪神の中西清起投手コーチ(51)が22日、藤浪晋太郎投手(19)の来季について「開幕(投手)や!!」とゲキを飛ばし、2年目の奮起を促した。来春キャンプからは球数などを制限する特別扱いを撤廃。ローテの軸としてフル回転を期待した。
期待はすでにエース級だ。中西投手コーチは甲子園での練習後に藤浪の話題になると、自覚を促すように語気を強めた。「開幕(投手)や!!」。発奮させる意味も込めて、愛のムチを振るった。
現時点で来季の開幕投手有力候補は能見と、残留が流動的なメッセンジャーとなる。だが、藤浪が抜てきされる可能性はある。
今季は高卒1年目ながら1年間ローテを守って10勝6敗、防御率2・75。CSファーストSでは広島との第1戦の先発を任された。
同コーチは「180イニング投げさせる」と来季はローテの軸としてフル回転させる方針。ただ、それだけにとどまって欲しくはない。高い期待を掛けるからこそ、大役抜てきも視野に入れている。
前段階となる来年の春季キャンプは、一人前の投手として扱う。藤浪の今春キャンプはスロー調整だった。シーズンに入ると、先発した試合のほとんどが100球前後での降板。中西コーチは「今年みたいな制限はなくなる。ほかの投手と同じように投げさせる」と特別扱いしないことを明かした。
二人三脚で課題にも取り組む。今オフはインステップするフォームを修正する予定だ。「インステップし過ぎているから、右打者を攻める原点(外角低め)に投げられていない」。年内はブルペン投球はさせないが、ネットスローなどでフォームを確認させる。
計り知れない可能性を秘める19歳。同コーチが描く成長曲線をたどれば、2年目の開幕投手抜てきも夢ではない。