遼馬、虎唯一の小久保ジャパン入り有力
阪神から唯一、松田遼馬投手(19)が、小久保裕紀監督(42)率いるヤング侍ジャパンの最終候補に残ったことが23日、分かった。11月8~10日に台湾で開催される台湾代表との親善試合は26歳以下のプロアマ混合で代表チームが構成されるが、阪神からは松田のみが候補に残り、注目された藤浪晋太郎投手(19)はメンバーに入らなかった。
松田が小久保ジャパンの最終候補に残った。阪神では、新人で10勝を挙げた藤浪が注目されていたが、球団側がこの日までに代表辞退を決定。前回のWBCメンバー鳥谷や、今回候補に挙がっていた秋山、今成の招集も見送られた。猛虎ではただひとり、松田が台湾遠征に臨む新生日本代表に名を連ねる。
今季、プロ2年目で1軍初登板を果たした松田は、中継ぎでデビューした7月13日のDeNA戦から17試合、18イニング連続無失点を記録するなど一気にブレーク。10月4日のヤクルト戦ではプロ初勝利も飾った。藤川球児をほうふつとさせる投球フォームから繰り出す速球は150キロを超え、そのポテンシャルは国際舞台でも大きな期待を抱かせる。
プロ10人、アマ2人の計12人で構成される台湾遠征の代表投手陣に内定しているのは、松田のほかに、巨人・菅野や楽天・則本、ヤクルト・小川、広島・野村、ソフトバンク・千賀、九州共立大・大瀬良ら、次代を担う黄金メンバー。楽天・田中や広島・前田健は辞退が濃厚だが、次回WBCへの第一歩を記すヤング侍戦士は、小久保監督によって日本シリーズ後に正式発表される。
現在、宮崎でフェニックス・リーグに参加している松田はこの日、西都で調整。ダッシュやキャッチボールなど、軽めの練習を行った。小久保ジャパン初陣となる国際舞台で確かな足跡を刻めば、松田は侍ジャパンに欠かせない存在になる。