ドラ4梅野、目指すは「打てる捕手」

 阪神からドラフト4位指名を受けた梅野隆太郎捕手(22)=福岡大=が25日、福岡市内の同大学で取材に応じ、巨人・阿部のような打てる捕手として、開幕1軍を目指す決意を示した。大学日本代表で主将と4番を務めた即戦力捕手が、混戦の正捕手争いに参戦する。

 憧れ続けたプロへの切符をつかんだ翌日。梅野は冷静さを取り戻していた。これから始まる本当の戦いを前に、落ち着いた口調で理想の選手像を掲げた。

 「貫禄があって威圧感のある打者だし、(捕手として)後ろから構えを見ても懐の深い打者だと思う。自分も相手が嫌がって、勝負を避けられるような打者になりたい」。高い打撃技術に加え、強いキャプテンシーでけん引する巨人・阿部を目標に定めた。

 プロでも打てる捕手へと成長する可能性を秘めている。福岡大では1年春から主軸を任され、大学通算27本塁打。今夏の日米大学野球選手権では全5試合で4番に座った。

 混戦の正捕手争いで“台風の目”となるかもしれない。今季の阪神は1軍で藤井彰、日高、清水、小宮山、今成の5人がマスクをかぶった。1年間フルに戦える柱がおらず、即戦力として期待される梅野にもチャンスが与えられそうだ。

 「国際舞台も踏ませていただいたし、何のために大学に進学したのかということを含めると、できるなら入りたい。あの人を抜く、とかライバル心を持ちながらやりたい」と開幕1軍を見据えた。

 24日のドラフト後は福岡市内の自宅に向かった。小4時にプロ入りを望みながら、がんで亡くなった母・啓子さんの仏壇の前に座り、阪神からの指名を報告した。「母親の夢をかなえて恩返しする、というのが目標だったので」。プロでも大成してみせる‐。梅野は新たな夢へと走りだした。

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