“ボンバー”古屋氏、若虎よ銀次に続け

 阪神は28日、今年までオリックス編成部国内グループ長を務めた古屋英夫氏(58)がファームチーフ兼打撃コーチに就任することを発表した。かつて楽天1軍打撃コーチも務めており若手育成の実績は十分。伸び悩む若虎を辛口で評した上で、徹底的に鍛え上げる。背番号は83。

 現役時代、小柄でいて長打力があることから「ボンバー」と呼ばれた男の血が騒ぐ。会見で力強く語った古屋氏の所信表明。一人のOBとして、物足りなさを感じる若虎たちをあえて辛口で評した。

 「(楽天の銀次や枡田が)今ではチームの中心として堂々とプレーしているのを見ると、阪神タイガースの若手はちょっと何をしてんだろうと。ちょっと辛口になりますけど」

 やればできる。かつての教え子が示してくれた。10年に楽天の1軍打撃コーチを務めたが「銀次とか枡田とか、私がいた時は1軍に行ったり2軍に言ったりの選手だった」と言う。入団時に全国的に無名でも関係ない。今や日本シリーズで活躍する選手に成長した。

 「彼ら(高ド3位の銀次や高ド4位の枡田)も上位で入った選手ではないですし。それであれだけのパフォーマンスができるということは、タイガースの若い選手は少し頭打ちになってるんじゃないかという気がします」

 阪神の若手に関して問われると、名前を挙げたのは4人。「伊藤君、西田君、北條君、緒方君、2、3年前まで、スカウト時代に注目していた選手だった。1人、2人でもレギュラーを取っておびやかさないと」。もちろんその4人以外の選手も同じ。開花できると信じて鍛えあげる。

 また、GM付育成&打撃コーディネーターに就任した掛布氏とは、現役時代から親交があった。かつて日本ハム在籍時に、掛布氏とスポーツ紙の1面を飾ったこともある間柄で、同じユニホームで同じ志でタッグを組む。

 「改めて身の引き締まる思い。同時に重い責任を感じてます」と古屋氏。11月1日から鳴尾浜で指導にあたる。熱いハートを眠れる若虎にぶつけ、覚醒のきっかけをつくる。

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