和田監督、地獄の安芸C「覚悟しろ」
覚悟しろ‐。11月1日から始まる秋季キャンプに向け、高知入りした阪神・和田豊監督(51)が31日、地獄の安芸を予告した。「とにかく、野球漬け、野球小僧やな」。20日間に及ぶ猛練習で、現有戦力の底上げを図る。
全選手を前に和田監督が地獄キャンプを予告した。通常の練習に早出、夜間練習を加えた超ハードトレ。9年ぶりのリーグ優勝奪回に向け、避けては通れない現有戦力の底上げ。24時間野球漬けの日々で、下地を整える。
「とことんやる。(選手とコーチが)お互いに妥協せんと。練習をごまかすようでは上達はない。ある程度覚悟しろと。とにかく野球漬け、野球小僧やな」。全体ミーティングを終えた指揮官の表情が決意を物語った。
限界を超えた挑戦を課題に掲げた。「可能性を自己限定してしまわないこと。限界を伸ばして、コーチはそれを引き出す。明日と帰る時では、違う顔にさせないといけない」。収穫と手応えをつかませる実り多き20日間とする。
疲れ、限界を感じてから、どこまでやり続けられるか。限界点を少しでも先に遠ざけることが、チャンス、ピンチで試される強い精神力の向上につながる。甘えを排除し、鬼に徹する構えだ。
この舞台と時間をチャンスと見るか、後ろ向きに捉えるかで、成長速度にも違いが生まれる。技術、体力、精神力…。監督、コーチ、選手が同じ意識で、同じ方向を向き、より強固な猛虎を築き上げる。