森田弾を掛布氏絶賛「飛距離がすごい」
「阪神秋季キャンプ」(2日、安芸)
安芸で行われている秋季キャンプに参加中の森田一成内野手(24)が2日、フリー打撃でバックスクリーン直撃弾を4本放ち、打撃改造へ確かな手応えをつかんだ。見守った掛布コーディネーターも「飛距離がすごい」と絶賛した。
安芸のグラウンドにごう音が鳴り響いた。計4度、バックスクリーンを直撃し、周囲の度肝を抜いた森田。しかも打球の質がこれまでとは明らかに違った。センター方向へ低く、鋭い打球を何度も飛ばし、バックスクリーン直撃弾もすべてライナー。「きょうは良かったです」と確かな手応えを口にする。
変えたのは右膝。これまでスイングの際に右足が突っ張っていたが、膝に柔軟性を持たせるように意識した。体重移動ができるようになり、オマリー打撃コーチ補佐が前日指摘したように、バットもトップの位置から最短でボールをたたけるようになった。
今季、1軍投手の直球を打ちあぐね、わずか13試合の出場にとどまった森田。未来の大砲候補と期待されながら結果を残すことはできなかった。見守った和田監督も「下半身が使えると打球が違う。飛距離も出る」と成長を感じ取った様子で、特打中に左足がつったのも下半身を使っている証拠。生え抜き4番候補に確かな変貌の兆しが出てきている。