掛布DC「31」後継者に緒方イイネ!

 「阪神秋季キャンプ」(4日、安芸)

 阪神の秋季キャンプが4日、高知県安芸市で行われ、掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(58)=デベロップメント コーディネーター、略称DC=が空き番となった現役時代の背番号「31」について言及。甲子園で躍動できる左打者につけてほしいとの思いを明かし、今キャンプの注目株・緒方凌介外野手(23)を「非常に目につく選手の1人」と絶賛した。

 林威助の退団で空き番となった背番号「31」。虎ではイコール掛布で語られる番号と言っても過言ではない。現役引退後の89年以降、ビッグネームの背につけられることがなかった現実。掛布DCは「誰でも構わない」と言いつつ、愛着のある背番号への思いを明かした。

 「やっぱりグラウンドで躍動感がある選手につけてほしい。甲子園で31番が動いているというのかな。でも右打者より左打者の方が似合うのかな?僕自身がそういうイメージが強すぎるからかもしれないけど、広沢より林の方が似合っていたんじゃないかな」

 掛布DCが示した31を背負う者に求める要素は2つ。甲子園のスターと呼ばれるくらい躍動感があり、ファンの注目を集める選手。そして自身と同じ左打者がベターだ。ただ現状を見れば、1軍で主力級の働きができる左打者は見当たらない。今キャンプに参加しているメンバーで候補に挙がるのは今成、森田、伊藤隼らになるが、「彼も非常に目に付く選手の1人」と評したのが新人の緒方だ。

 「緒方って選手はなかなか小さいけど力もあるし、パンチもあるし。(大学時代に)膝を手術してたんだってね」。現在は何の制約もなく、2日のシートノックでは強肩を披露。来春の1軍キャンプスタートも視界に入っている選手だ。

 打撃に関してもミート力が高く、引っ張れば安芸の右翼スタンドへ放り込めるパワーを持っている。野手としては小柄ながらPL学園、東洋大とアマの名門でクリーンアップを任された。そこで送りバントをしたことがないという逸話が残るほど打撃センスは高い。

 フリー打撃中には掛布DCからアドバイスを送られ「本塁打を打つ打者ではないので、低い打球を打っていこうと。軸足が動くからぶれないように」と内容を明かした緒方。果たしてミスタータイガースの目にかなう若虎は出現するか‐。背番号「31」は聖地を熱狂させられる力を持った選手が良く似合う。

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