新井が4番奪還宣言「ライバルいない」
阪神・新井貴浩内野手(36)が9日、西宮市の武庫川女子大学で、三田市の青年会議所による、東日本大震災の被災地の小、中学生招待企画に友情出演した。すでに自主トレを行っている中、来季の個人目標を「4番奪取」に定めた。
「チーム内の切磋琢磨(せっさたくま)は必要と思うけど、自分はもう一回4番を打ちたい。そこを目標にがんばる」
力強い言葉の裏には手応えがある。前日に右肩の再検査を受けた福岡から帰阪。インナーマッスルの厚みが昨年の10ミリから14・5ミリに増していることが分かった。地道な練習の成果で「小さい筋肉だし一気には(増えにくい)。完治と(先生に)言われた」という。
リハビリに集中した昨年とは違う。「今年のオフは自分のやりたいことができている。色々自分でやりたいこともある」と、例年のこの時期はあまり行わないティー打撃もすでに開始。新助っ人としてゴメスの加入が秒読み段階だが、関係ない。
「(去年)肩さえ治ればライバルはいないと言ってたけど、同じかな。自分はそういうとこを考えてやってないし、もう一回4番を打ちたいと思ってやってる」と新井。4番のイスだけを見据え、自身のレベルアップに集中する。