藤浪インステップ改善 イメージはダル
「阪神秋季キャンプ」(9日、安芸)
秋季練習でインステップの修正に取り組んでいる阪神・藤浪晋太郎投手(19)が9日、マウンドの傾斜を使ったネットスローを43球、入念に繰り返した。
「やっぱりマウンドと平たんでは感覚は全然違いますね」。プレートの両端に白線を引くことで「(左足を真っすぐに踏み出す)意識はできます」と収穫を口にした。
藤浪のインステップの主な原因は、投球動作の中で右膝が折れるため、三塁側に体重がかかってしまうこと。これに加えて、中西投手コーチは、ダルビッシュ(レンジャーズ)を例に、新たなポイントを挙げた。
「ダルビッシュは左足が着地したときに左肩が入るけど、晋太郎の場合は左足が着く前に型をつくろうとするからその分、インステップしてしまう」と説明。ダルビッシュのように左足の着地と同時に左肩の壁をつくることができれば、インステップの幅も軽減されるというわけだ。
これを受けて藤浪は「着地したときに(左肩の)壁ができたらいいと思う。それも原因だと自分で思うなら、そうするかもしれない」と冷静に語った。 課題のインステップの修正は第2段階へと進んだ。さまざまな視点から改善点を探り、理想の投球フォームを追い求めていく。