掛布DC、執念とんぼ返りで熱血指導
「阪神秋季キャンプ」(17日、安芸)
掛布雅之DC(58)が、キャンプ地に執念のとんぼ返りをした。16日の練習後にイベントに出演するため帰阪し、この日の早朝に仕事を終えると再び安芸へ移動。午前11時45分にはグラウンドへ姿を現し、熱血指導を再開した。
「行ったり来たりで申し訳ないけど、打撃は午後からだし、時間があるなら来た方がいいから」。現場に戻ると、移動疲れを感じさせない軽い足取りで打撃ケージへ直行した。
この日は特に森田を熱心に指導した。スイング時に肩を水平に動かすことと、スピンのかけ方について助言を送った。
「近い将来、4番を打てるようになれればね。今だと1軍レベルの打者が来ても見劣りしない。来年1年もファームでやるのはちょっと…という気持ちが本人にもあると思う」と、高い期待を掛ける一方で、課題の守備への取り組み方にもアドバイスを送った。
今キャンプでは高代内野守備走塁コーチから付きっきりで指導を受ける光景が多く見られる。「(高代コーチは)守ることに関しては厳しい人。嫌がらず、興味を持ってやってほしい。守備を鍛えると、打撃につながるというのは僕自身も経験して分かっているしね」と掛布DC。森田を大成させる。その思いは誰よりも強い。