阪神のトーマス・オマリー打撃コーチ補佐（５２）が２１日、前ナショナルズのマウロ・ゴメス内野手（２９）との正式契約に同席するため渡米。新助っ人との初対面を前に、早くも日本での成功に太鼓判を押した。

　「直接、話したことはないけど、彼のプレーは見たことがあるんだ。昨年も見たけど、非常にいい選手だと感じたよ。日本でできる選手のひとりだね。メジャーで毎試合出ていたわけではないけど、日本では毎試合出て、いいプレーヤーになると信じているよ」

　阪神の駐米スカウト退任後、松井秀喜氏らの代理人を務めたアーン・テレム氏の事務所に所属した。ゴメスがレッドソックスでメジャーデビューした昨季、観客席から熱視線を送り、日本野球での適応力を見抜いたという。今季、ゴメスは３Ａで２９本塁打したが、他球団の編成関係者からは三振の多さを指摘する声もある。昨オフ獲得したコンラッドのような「失敗」を繰り返せば、再び４番不在の悩みを抱えることになるが、「オマリーの目」が日本向きの助っ人であると予言した。

　ロサンゼルスで行われる契約の席上、必要な情報を事細かに伝える。日本野球に適応すると断言するからこそ、本気で指南するつもりだ。