阪神は２２日、ドラフト４位指名の梅野隆太郎捕手（２２）＝福岡大＝と福岡市内のホテルで入団交渉を行い、契約金５０００万円、年俸８４０万円（金額は推定）で合意した。背番号は未定。親友の広島のドラフト１位・大瀬良を攻略し、「打てる捕手」としてレギュラー獲りを誓った。

　絶対に負けられない相手だ。梅野が対抗心をむき出しにした。「戦うからには負けたくないという気持ちが、お互いに自然と出てくると思うので打ちたい」と言い切った。

　大瀬良とは同じ１９９１年６月１７日生まれで、大学２年時に日米大学野球でチームメートとなってから親交を深めた。だが、勝負では引かない。対戦成績は通算５打数３安打１本塁打。大学通算２８本塁打を放った即戦力級の打撃で、広島のドラ１を攻略する決意だ。

　担当の田中スカウトは「藤井彰から電話があった時に『いい選手を獲ったから、もう辞めていいよ』と言っておいたよ」と冗談を飛ばすほど期待は高い。強打の即戦力は自慢の打撃で正捕手争いに挑む。