今成、複数ポジションこなし全試合出る

 “小掛布”が大きく羽ばたきます!阪神・今成亮太捕手(26)が25日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季年俸1200万円から、800万増の2000万円でサイン。来季は秋季キャンプから取り組む三塁守備も含め、複数ポジションをこなしての144試合出場を目標に掲げた。

 すでに勝負は始まっている‐。契約更改を済ませ、会見に臨んだ今成の顔に、いつもの愛嬌(あいきょう)ある笑みはなかった。

 「球団から、来年はあいているポジションを獲ってほしいと言われた。自分も目標ができた」。真っすぐなまなざしで、そう答えた。こだわるのはポジションではない。あくまでグラウンドに立つこと。それだけだ。

 登録上は捕手。だが、今季はその打撃力を生かすため捕手の他に、一塁、右翼、左翼、さまざまなポジションを守り出番を増やし、安打、打点などでキャリアハイの数字を残した。ただ、これで満足するはずもない。

 今秋キャンプからは、三塁の守備も本格的に開始。本人は「ゼロからのスタート。基礎から、キャンプでやってきたことを継続していきたい」と課題は山積みとした。ただ、和田監督は今成の進化を感じ取っている。

 秋季キャンプでは「今成は守備の面で成長した。ひょっとしたら…というものは見せてくれている」と大きな期待を寄せていた。持ち前の元気さも重要な要素。「ホットコーナーだからね。そういう選手に守ってもらいたい」と話した。

 春季キャンプも引き続き、三塁守備を磨き続ける。その先に、大きな目標が待つ。

 「(複数ポジションで)チャンスが広がるのが一番。どういう状況であれ、144試合で出られる準備をしていく」。どこでもやる。何でもやる。そこから必ず定位置を奪い、全試合に出場する。それが今成流だ。

 レギュラー獲得へ必要な打撃も、向上させる。今季はプロ初本塁打も記録したが「僕はヒットを打つタイプ。打率、打点を稼いで貢献したい」。定評のある打撃技術を伸ばし、高確率で仕留めていくことに主眼を置く。

 今季は打率・265。だが、広島・前田健に対戦打率・556を誇るなど、エース級との対決で出色の存在感を示した。ライバル球団にとって驚異の“エースキラー”が、勝負のオフに牙を研ぐ。

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