阪神・藤浪晋太郎投手（１９）が２５日、鳴尾浜の秋季練習に参加した。１２月初旬に予定されている初の契約更改交渉では、自らの考えを球団に伝える意向を示した。

　ルーキーイヤーは開幕からほぼ１年間を通して先発ローテを守り、高卒新人ながら１０勝をマーク。ＣＳファーストＳでは初戦の先発を任されるなど、まばゆい輝きを放った。

　「楽しみと言えば、楽しみですね。金額についてはどうこう言うつもりはないです」

　過去、藤浪と同じく高卒１年目に２桁勝利を挙げた松坂（当時・西武）は、１３００万から７０００万円に、田中（楽天）は１５００万から６０００万円にアップした。藤浪も今季年俸の１５００万から大幅アップが予想されるが、「人は人なので、気にしません」と提示額をすんなりと受け入れる方向だ。

　一方で、シーズンを通して感じたことや疑問点などは、交渉の席で直接訴える。「他のことで球団と話したいです。初めてのことなのでいろいろ聞きたいと思います」。詳しい内容は伏せたが、自身が納得するまでとことん話し合うつもりだ。そのため、「一発サインするかどうかは分かりません」とニヤリ。提示金額とともに交渉内容が注目される。