大和宣言!来季こそマエケン撃ちだ

 打で足で技で、すべてを駆使してマエケンを倒す!阪神・大和内野手(26)が27日、東京都内のホテルで行われた、勝利に貢献するプレーをした選手に贈られる「ジョージア魂賞」の表彰式に出席。今季、猛虎の前に“天敵”として立ちはだかった広島・前田健太投手(25)を、来季こそ打ち崩すと宣言した。

 来季こそ、必ず‐。球界を代表する選手たちと同じステージに立ちながら、大和は決意を新たにしていた。同じく表彰式に出席した広島のエース・前田健。その猛虎の“天敵”とも言える右腕を、打ち崩してみせると…。

 壇上でのトークショーにも、思いがにじんだ。各選手への質問コーナー。大和は巨人・長野へ「苦手な投手は?」と質問。その理由を「(長野は)どんな試合でも打っているイメージ。(自身は)前田投手を打てなかったので」と明かした。

 今季の阪神は、マエケンに封じ込められた。シーズンは6度対戦して1勝4敗、防御率0・40。CSファーストS初戦でも7回を5安打1得点に抑えられ、敗戦を喫した。大和自身も19打数2安打、対戦打率・105と打ちあぐねた。

 「今年は全く打てなかった」と大和。だが、来季も2番を打つためには、自身が天敵攻略の突破口にならなければいけない。そして「打てなかったコース、球種があった。そういうところを考えて打てるようにしたい」と課題を口にした。

 攻略へのヒントは、第6回(6月下半期)で「ジョージア魂賞」を獲得したプレーにある。

 6月29日の広島戦(甲子園)。大和は3点ビハインドの四回に四球で出塁し、盗塁で反撃の起点をつくる。1点を追う五回は同点のセーフティースクイズ。そして同点の九回2死一、二塁で左越えサヨナラ二塁打を放った。

 山田久志選考委員が「魂のこもった多彩なプレーで、チームの勝利に貢献した」と絶賛したプレー。それは、大和も心得ている。

 「2番を打つことが多いし、揺さぶりも考えて打席に入らないと」。正攻法で勝てなくても、セーフティーバント、盗塁…打てる手は無数にある。持ち味をフルに生かし、難敵へ臨むつもりだ。

 壇上にはマエケンの他、巨人・菅野ら好投手も顔をそろえた。「ここに来たメンバーと対戦したら、打ちたいと思う」と大和。それが実現したとき、真に球界を代表する選手への仲間入りを果たす。

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