阪神の藤浪晋太郎投手（１９）が２８日、巨人が今オフ敢行した大補強に無関心を貫いた。日本一連覇を逃した宿敵はこのオフ、広島からＦＡ宣言した大竹、中日を自由契約になった井端を獲得。西武からＦＡ宣言した片岡の入団も確実だが、藤浪は涼しい顔だ。

　「よそのチームの補強についてどうこう言うことはない。関係ないですね。巨人戦に当たったら、しっかり投げるだけです。伝統の一戦もそんなに意識しませんでした」

　今季は８月４日の巨人戦（東京ドーム）で初登板初勝利を挙げると、計３試合登板で１勝１敗、防御率２・５０の好成績を残した。それだけに、中西投手コーチはこの日、「今から言えないが、（来季）開幕の３つは描いている」と開幕カードの巨人３連戦（東京ドーム）での抜てきも示唆した。

　スーパールーキーは２日連続のゴルフでもセンスの良さを見せつけた。この日のオーナー杯ゴルフではＯＵＴ５２、ＩＮ５１でベストスコア１０３をマーク。前日の初ラウンドからスコアを一気に３１も縮め当日賞（２８位）をゲットした。「良かったですね。感覚？偉そうなことは言えないですけど、グリーンまわりが分かってきました」と手応えは十分。充実のオフを過ごし、２年目のシーズンに備える。