藤浪 中西コーチ指令に「最後まで」
阪神・藤浪晋太郎投手(19)が30日、来季に向けて、新クローザー候補の呉昇桓(オ・スンファン)に頼らず、自らの投球で白星を重ねることを誓った。
前日29日に中西投手コーチが「能見、メッセ、藤浪は7回以上、いってもらう。あわよくば完投」とノルマを課した。これを受けて藤浪も「それは誰でもそうだと思います」と力強く呼応した。
この日は大阪市内でOB会表彰式に出席。同会から「敢斗賞」を贈られた。壇上のあいさつでも、来季は野手やリリーフ陣に頼らない考えを示した。
「1年目に何とか10勝、勝ちをつけてもらいましたけど、リリーフや野手の方に助けてもらった。来年は自分の力でタイガースの優勝に貢献できるように頑張りたいです」
ルーキーイヤーの今季は10勝6敗、防御率2・75と堂々たる成績を残した。ただ、シーズン序盤は球数100球などの制限があり、完投はなかった。藤浪は「もちろん最後まで投げるようにしたい。監督の信用があれば、1点差でも最後まで投げさせてもらえると思う。信用がなかったら呉昇桓さんの力を借りないといけない」と冷静に語った。中西コーチから「来シーズンは160イニング投げてほしい」と期待される19歳。新守護神の力に甘えることなく、勝利を積み重ねる。