良太 宿敵新主将の村田になる!
村田グラブで、村田を目指せ!阪神・新井良太内野手(30)が14日、大阪市のミズノ大阪店で1日店長を体験。過去最多350人のファン来場に沸いた同店で、同社製の巨人・村田モデルのグラブを練習で試用していることを明かした。今季、ゴールデングラブ賞を獲得した宿敵の新主将を「目指すところ」と、目標に掲げた。
新井良は現在、「村田修一」と刺しゅうされたグラブで自主トレに励んでいる。きっかけは、6日に大阪で行われたミズノ社のスタッフ会議。新たに同社の契約選手になった新井良は、これまであいさつ程度の間柄だった、3歳上の村田に思い切って話しかけた。「グラブを見せてもらえませんか」。会場で5分以上話し込み、展示されていた村田モデルのグラブを拝借した。
「これまでより、ひと回り小さく、フィット感が強い。親指のあたりが丈夫な皮で作ってあって、強い打球に対応できる感じ。サードは不規則な打球が多いので、しっかりと捕る確率が上がればいい。上達するために使わせてもらっている」 今季は11失策。試合終盤に守備固めを出されるケースも増えた。村田からは、今季限りで引退したヤクルト宮本の教えを伝授されたという。「やばいと思ったら、両手を下げろ」。強烈な打球に反応する際、グラブをはめる手だけでなく両手を下げることで、重心を下げる。守備が安定するコツだと教わった。
「(村田は)ゴールデングラブを獲った人。(打)率も残して本塁打も打てる。目指すところなので、少しでも近づきたい」。体裁は、構わない。それが巨人主砲のこだわりであっても、いいものは、どんどん見習う。