能見 藤浪を“次期エース”に指名

 阪神のエース能見篤史投手(34)が14日、次期エースに藤浪晋太郎投手(19)を指名した。高卒ルーキーながら2桁勝利を挙げ、CSファーストSにも先発した右腕について「あの男はそれだけの人間ですよ」と、後継者として期待を寄せた。

 虎のエースが、バトンを託す男を決めた。藤浪晋太郎だ。まだ19歳。それでも1年間、間近で見てきたからこそ、その実力、資質に確信を持っている。

 「いろいろと考えた上で、晋太郎が今後を引っ張ってくれますよ。お世辞でもなんでもなく。本人もわかっているでしょうしね」

 能見が藤浪に関して発言するのは、初めてだ。それは、期待の大きさを物語っている。

 1年目の今季、藤浪は開幕ローテに入り10勝を挙げた。メッセンジャーの12勝、能見の11勝に次ぐ勝ち星だ。高卒新人ながら、いきなりの2桁勝利。防御率も2・75。申し分ない成績や将来性が、次代エースの姿を映し出させたのだろう。

 一方で、投手陣には危機感を募らせている。今季、1年を通して先発ローテーションを守り通したのは藤浪以外では能見、メッセンジャー、スタンリッジの30代トリオだ。

 「おっさんに頼っているようではだめ。チームの先も考えるとね。他のチームを見ると、若い投手が中心となって投げているわけですから」

 他球団では、楽天・田中、広島・前田健ら20代がエースとしてチームをけん引している。ヤクルト・小川や巨人・菅野ら新人も活躍。次々と出現する若い力が阪神では見られない。だからこそ、藤浪を旗頭に若手の台頭を望んでいる。

望む若手の台頭

 藤浪も契約更改の席で「若い選手が頑張ったらチームのプラスアルファの力が生まれると思っているので、若い自分がしっかり頑張れるようにしたい」と力強く宣言していた。

 だからといって、やすやすとエースの座を渡すわけにはいかない。スタンリッジが抜けた来季は、先発3本柱として今季以上の活躍が求められる。「いい刺激になる。僕も負けるつもりはないです」。実力で奪い取れ。その背中で、エース道をたたきこんでいく。

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