能見2年ぶり開幕宣言!G倒&G斬り弾
阪神・能見篤史投手(34)が16日、滋賀県おごと温泉の「琵琶湖グランドホテル・京近江」で阪急交通社主催のトークショーに参加。来季は、2年ぶりの開幕投手に照準を合わせることを明かした。今季放った東京ドーム弾の再現も狙うエースが、投打で開幕G倒を目指す。
穏やかな口調だが、能見の視線はすでに、3月28日を捉えていた。宿敵巨人戦。東京ドームの開幕マウンドに立つ自分の姿を、確かに思い描く。
「いいスタートを切りたい。そこ(開幕戦)に合わせられるように準備をしていく。それは変わりないです」
リーグ覇者を倒し、開幕ダッシュを飾る。チームの柱として、その役目を担う。エースの開幕投手宣言は決意の強さを表していた。
巨大戦力に加わった片岡、井端の2人に、早くも警戒を強めている。「層が厚いところで、さらに厚くなった。作戦面もより多く使ってくる」。オフに対策を練りながら、打倒巨人に臨むつもりだ。
さらに、バットを持てば9人目の野手として勝利に貢献していく。東京ドームは、今季プロ1号を放った舞台だ。5月6日、六回1死から笠原の直球を右翼席に着弾させた。虎党は当然、再現に期待を寄せる。
能見自身も、もう一度本塁打を打ってみたいか、との問いに「それはもちろん。せっかく打席に入るので、そういうのはありますね」。開幕戦に勝ち星と本塁打。阪神投手では唯一、1938年4月29日、阪急戦(後楽園)で御薗生崇男が記録している。実現すれば、76年ぶりの快挙だ。もちろん「(打撃は)プラスアルファです。まずは投げる方なので」と本業優先、エースの責務は忘れない。
今季、メッセンジャーとともにリーグトップの6完投をマーク。来季は呉昇桓(オ・スンファン)という強力守護神が加入する。「頼りますよ」と笑ったが、「リリーフ陣は何とか休ませてあげたい」と完投を目標に左腕を振るっていく。完投勝利&本塁打で開幕G倒!エース能見なら、離れ業も夢ではない。