阪神・中西清起投手コーチ（５１）が１７日、榎田大樹投手（２７）の開幕ローテーション入りを明言した。今季、榎田はシーズン４勝のうち、巨人から３勝をマーク。“Ｇキラー”が来季の開幕カードの巨人戦（東京ドーム）に登板することが濃厚。開幕候補のエース能見、巨人戦初登板初勝利の藤浪と合わせてＧ倒ローテが見えた。

　「開幕Ｇ倒ローテ」の青写真がくっきり見えてきた。中西投手コーチが「先発は２枚足りないが、４人は決まっている」とメッセンジャー、能見、藤浪の３本柱に加えて、榎田の開幕ローテ入りを明言。今季、“Ｇキラー”としてシーズン前半の快進撃を支えた左腕が、敵地・東京ドームで戦う開幕カードの巨人戦に先発することが濃厚となった。

　先発転向した今季、榎田は術後の不安もあり、１６試合の登板で４勝９敗にとどまった。だが、巨人相手には無類の強さを発揮。６試合の登板で３勝をマークし対戦防御率も２・６３と好相性を誇った。これまでに本人も開幕カードに「投げさせてもらえれば光栄です」と意欲を見せていた。

　この日は、大阪市内の小学校を訪問。約４００人の児童と触れ合った左腕は、開幕ローテ入りを伝え聞いても慢心はなかった。「それに入るというよりは、今年のスタートと同じ気持ちでやりたい」と自然体を強調。「去年はリハビリでウエートレーニングができなかったけど、今年はできている。肩、肘のスタミナがついてきているし、下準備はできている」と力を込めた。

　開幕３連戦は巨人戦との相性が良い能見、藤浪の登板も有力だ。“３本の矢”で宿敵相手にロケットスタートをきる。