藤浪 CS敗戦来季に生かす

 阪神の藤浪晋太郎投手(19)が21日、鳴尾浜で強化指定選手としての練習を打ち上げた。10勝を挙げたプロ1年目を振り返り、広島とのCSファーストS第1戦での敗戦を胸に刻み、2年目の飛躍を誓った。

 あの悔しさは忘れない。藤浪が22日から個人での自主トレ期間に入る前に1年目を総括。プロ初登板、初勝利、10勝目…。数ある登板の中でもCSファーストS・広島戦の敗戦が、19歳の脳裏に深く刻み込まれていた。

 「せっかく任せてもらったマウンドを無駄にしたので、その反省を生かしていけるようにしたい」

 チームのポストシーズン初戦。メッセンジャー、能見がいる中で先発に抜てきされた。広島の先発・前田健との投げ合いは四回まで1‐1。だが、五回にキラに3ランを被弾。感情を表に出さない右腕が、両膝に手を突いて悔しがった。

 この一発が決勝点となって敗戦。1球の重み、1球の大切さをあらためて思い知らされた試合だった。

 経験は2年目に生かす。「(課題は)言いだしたらきりがない。足りない部分を来年以降、一つ一つ、つぶしていきたい」。今後の自主トレへ向けて気持ちを引き締め直した。

 高卒1年目は10勝6敗、防御率2・75。大阪桐蔭3年時に甲子園で春夏連覇を果たしてプロ入りし、高い期待が掛かる中で申し分ない成績を残した。

「いい経験」

 「いい経験ができた。全ての試合で考えるところがあった。大きなケガがなく1年間投げ通せた、その部分は自信になったかもしれない」と振り返った。

 この日は午前中、所用で外出。午後から鳴尾浜の施設内で体を動かした。今後しばらくは鳴尾浜で自主トレする予定。自覚を持ってオフを過ごし、2年目のジンクスを吹き飛ばす。

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