バース氏 ゴメスに将棋のススメ
阪神OBのランディ・バース氏(59)が21日、クリスマス商戦のイメージキャラを務める大阪・梅田の阪神百貨店で、デパ地下販売員として活動した。サンタ姿で取材に応じ、新外国人マウロ・ゴメス内野手(29)の来春キャンプ合流が遅れる事態に対し、問題なしを強調。チームに打ち解けるためのツールとして将棋を勧めた。
史上最強の助っ人が後輩にアドバイスを送った。まずは新天地での生活について、バース氏は「私は川藤(幸三・現OB会長)さんに将棋を教えてもらったんだ。ロッカーで時間をつぶす趣味を見つけるのも大事だ」と助っ人の心得を説いた。
「川藤さんは絶対に勝たしてはくれなかったけど」と苦笑いしながらも、ナインとの交流やリラックスの重要性を強調。「将棋をやってもホームランは打てないけど、ゴメスも趣味を自分で見つけなくてはいけないね」と助言した。
夫人の第1子出産に立ち会うため来年2月のキャンプ合流が遅れる事態についてはゴメスが今オフに母国ドミニカのウインターリーグに参戦したことを挙げ「ドミニカの選手は冬でも動くからね」と懸念を一蹴。「早い時期から暖かい場所でトレーニングしていれば大丈夫」と断言した。
自身も阪神時代の87年に「ビザ発給の遅れ」を理由に“キャンプ遅刻”した経験があるが、結果を残した。「私も早めにマウイでトレーニングしていたからね」とバース氏。「万全のコンディションで来ればいい」とエールを送った。
日本野球への適応に関しては「私もセンターや左方向にも打てるよう指導され、デンジャラスな打者になれた」と語り、新任のオマリー打撃コーチ補佐や、盟友の掛布雅之DCの指導に期待していた。