秋山“こんぴら石段トレ”で開幕ローテ
阪神・秋山拓巳投手(22)が年明けに、出身の香川県にある金刀比羅宮での自主トレを計画していることが23日、分かった。1368段の階段を1日3往復するよう中西コーチから指令を受けていることを打ち明けた。開幕1軍へ、過酷な“こんぴらラン”で下半身を鍛え抜く覚悟だ。
長く続く石段の参道。奥社までは1368段。全長は往復6キロにも及ぶ。歩いて往復すれば1時間半ほどを要する。毎年「こんぴら石段マラソン」が開かれるほどのコースだ。
まだ決定ではないが1月中旬から約10日間、生まれ故郷でレベルアップを図る予定。「中西さんに朝、昼、晩と走るように言われました」。3往復を10日続けると8万2000段以上、180キロを走破することになる。「足腰は鍛えられますね」と秋山。過酷なアップダウンも歓迎した。
金刀比羅宮はなじみ深い。「毎年、親戚と初詣に行きます」。技芸など広範な神徳を持つ“海の神様”が祀(まつ)られている。近くには野球場もあり、自主トレには最適な場所と言える。神道を駆け上がり足腰を鍛えて、技術を磨くつもりだ。
5年目の来季こそ、開幕ローテ入りを果たしたい。強じんな下半身を手に入れて、残り2枠の空席を奪い取る。