藤浪激白!ブレない信念で最多勝目指す
2年目もブレない!デイリースポーツ制定「2013年猛虎感動大賞・奨励賞」を受賞した阪神・藤浪晋太郎投手(19)が23日、2年目を迎える来季も、自らの信念を貫いて活躍することを誓った。高校時代から「勝ちにこだわる」若きエースは来季以降、最多勝のタイトル獲得を一番の目標にすることを掲げた。
ファン、メディアの注目を一身に浴びたルーキーイヤー。藤浪のプロ1年目は24試合の登板で10勝6敗、防御率2・75の堂々たる成績で幕を閉じた。藤浪は、鋭いまなざしで1年目から活躍できた要因について語った。
「自分の色はしっかり持っていると思います。これまでやってきたことに多少の自信は持っているので。高校の時も、プロに入ってからも、間違った練習をしているとは思っていません。自分の考えはブレないですね」
ブレない‐。藤浪の1年目を読み解くキーワードだ。2月の春季キャンプからシーズンを通して、さまざまな声が耳に入ってきた。中には、受け入れられない指摘もあった。藤浪は耳を傾けた上で、取捨選択してきた。
「自分の中の物差し、量りにかけて、これは必要なことか、必要じゃないことかという判断をしています。自分が持っている1つの柱、信念みたいなものです。新しいことを聞いて取り入れることもありますけど。自分の信念に沿うのか、そぐわないのか」
藤浪の信念の1つが勝ちにこだわること。全国制覇した高校時代から持つポリシーは、プロに入ってからも、揺るがなかった。
「今でもそうですし、それがさっき言った自分の1つの信念であって、譲れないところです。個人成績が勝負の数字の世界なので、チームが試合に勝つということが一番大事なので。スポーツは勝負事。勝ち負けがつくのでやっぱり勝ちたいですし、勝つことが何より自分は大事だと思っています」
最多勝、最優秀防御率、奪三振…。数ある投手タイトルの中で、勝ちにこだわる藤浪が目指すのは最多勝だ。
「投手タイトルの中で、頑張りたいのは勝ち星です。勝率もそうですけど、負けないことはすごいことだと思いますし、自分に勝ちがつかなくても、そのゲームに勝ちがつけばいいです」
デイリースポーツもメーンは阪神報道で「ブレないデイリー」を方針に掲げている。そして藤浪は来季もブレない。自ら信じた道を突き進む。
「ブレる人間というのは弱いと思います。自分をしっかり持っている選手がこの世界で活躍できると思うので。間違った方向には進まないようにしたい」。『2年目のジンクス』という言葉は、藤浪に関しては一切無縁のようだ。