能見、来季も目指すは完投王だ!
阪神・能見篤史投手(34)が23日、大阪市内のホテルで行われたファンクラブイベントの「クリスマスパーティー 夜の部」に今成と参加。今季、リーグ最多タイの6完投を記録した左腕が、来季も「完投王」を意識していくことを明かした。同イベントの昼の部には藤井と坂が参加した。
自分だけではどうしようもない部分はある。ただ、状況を見てリリーフ陣を助けたいという思いが常にある。今季、セ・リーグの「完投王」となった能見が、来季はさらに上を目指して投げる。志は限りなく高い。
「(完投は)できるに越したことはない。最低でも今年ぐらいはね。もっと(多い数)というのは心の中にありますけど」
今季は、メッセンジャーと並んでリーグ最多の6完投を記録した。シーズン中に一つの目標として話した5完投は達成。ただ、「前半に『5』いけて後半に『1』。もうちょっといってもよかったかなと」と悔しさもにじませた。
能見にとって、完投は自身の記録のためではなく、チームのためのものだ。中継ぎ陣に連投が続いている時は、少しでも負担を減らすことを考えている。
「リリーフに負担がかからないように、バランスよく。試合に投げない時も(試合を)見て、リリーフが多い時は休ませてあげたいなと」と能見。DHのあるパ・リーグと違い、試合展開や打順の巡りでベンチに下がらざるを得ないこともあるが、一人でマウンドを守り抜く意識は強い。
阪神では井川(現オリックス)が02、03、06年と3度、8完投を記録した。具体的な数字こそ挙げなかったが、今年の6完投を上回れば、井川の記録を超えることも可能。「長いイニングを投げられるようにね」。今季の「自分超え」への欲が、さらなる高みへと導く。