緒方が宣戦布告!マエケンキラーになる
台湾のアジア・ウインターリーグに参加 していた阪神・緒方凌介外野手(23)が24日、“マエケンキラー”の襲名を目標に掲げた。台湾では、21試合の出場で打率・369、11盗塁はリーグトップ。確かな自信をつかんだルーキーが、チームが苦手とする広島・前田健攻略の秘密兵器となる。
伸び盛りの23歳は目をキラキラと輝かせた。台湾ウインターリーグでリーグトップの11盗塁を記録した緒方。来季に向けて盗塁を決めたい投手を問われると、真っ先に、あこがれの先輩の名前を挙げた。
「前田健太さんです。ピッチャーですけど、走攻守そろった天才だと思っています。クイックも速い。速いクイック、遅いクイックを交えて油断もさせてくる。球界一のピッチャーだと思っています」
緒方にとってPL学園の2つ上の先輩・前田健は特別な存在だ。昨年のドラフト当日も一番にお祝いの連絡をくれた。だがチームにとっては、顔も見たくない相手だ。今季6度の対戦で1勝4敗、対戦防御率は0・40。さらに盗塁はゼロ。バットだけでなく、足も完全に封じられた。
「そういう意味でも前田さんキラーになれるように、頑張りたいです。自分の武器は足なので、何とかしてかき回せるようにしたいです」
異国での武者修行は収穫たっぷりだった。初対戦の相手にも気後れすることなくスタートを切り「一番は勇気だと思います。どんな投手か分からない状況で走る勇気を出せたのが盗塁の数につながったと思う」と振り返る。打撃でも打率・369とアピール。それでも「あっさりした三振や見逃し三振も多かったので。粘って粘って四球を選ぶとか、いやらしい打者が目標なのでもっと粘りのある選手になっていかないと」と慢心はない。
この日は、大阪市内の実家に帰省。「いい感覚を忘れたくない。自分には休みがないと思っているので、体を動かしてスタートダッシュできるように状態をもっと上げていけるようにしていきたい」と力を込めた。オフは高校などで体を動かすつもりだ。1軍キャンプ当確と言われる2月が待ち遠しい。