夫人の出産で来春の沖縄・宜野座キャンプへの合流が遅れることが決まっている阪神の新外国人、マウロ・ゴメス内野手（２９）が、オープン戦初戦となる来年２月２２日の広島戦（沖縄市野球場）で対外試合にデビューし、その後もオープン戦にフル出場する可能性があることが２５日、明らかになった。

　球団関係者は「打者は下半身ができれば試合に出られるし、その後は目慣らしだけだから。向こう（米球界）の選手は試合に出ながら作っていくしね。本人も出たがるだろうから」と話した。

　ゴメスは第２クールごろには来日できると予想されている。早期での実戦出場となるが、「みんなが騒ぐような遅れではない」と球団関係者は話した。

　また、１２年にはマートンが夫人の出産で来日が遅れて２月７日に沖縄入りし、同２２日の練習試合・楽天戦（宜野座）で実戦に初出場した例もある。ゴメスが同様の調整となっても問題はなさそうだ。

　デビュー戦に浮上した来年２月２２日の広島戦は、改修を終えた広島のキャンプ地・沖縄市野球場のこけら落としの試合となる。広島は節目の一戦にドラフト１位・大瀬良ら相応の投手をぶつけてくる可能性は高く、ゴメスにとっては収穫の多い試合となりそうだ。