ドラ4梅野、開幕1軍へ“一振不乱”
阪神のドラフト4位・梅野隆太郎捕手(22)=福岡大=が3日、福岡市内の同校グラウンドで、自主トレを公開した。新年の初練習で早速、フリー打撃を行い、144スイング。開幕1軍を目指し、交流戦のソフトバンク戦(5月23、24日)での故郷凱旋も大きな目標に掲げた。
一心不乱に、そして黙々と梅野はバットを振り続けた。高校の後輩・中谷と約1時間。使い古された、飛ばないボールで、柵越えこそなかったが、144スイング中、安打性の当たりは実に64本。打率に直せば・444という、背番号44を背負う男にとっては縁起のいい数字が並んだ。
「久しぶりに打ったので、思うようにいかなかったですけど…。これから打つ方を入れて、早めに調整を進めていきたいです」
2014年初練習。1週間ほどトレーニングから遠ざかっており、現在の状態は「半分ぐらいです」と言う。それでも、年明け3日からフリー打撃を敢行するのは野球人生で初めて。9日から鳴尾浜で始まる新人合同自主トレに向けての強い決意の表れだ。
「なるべく恥をかかないように、少しでもいいスタートを切りたい。体のコンディションと技術面を70~80%に上げて入りたいです。(打撃は)形を崩さずにやっていきたいです」と口調を強めた。
当面の目標は開幕1軍だが、その先に交流戦での福岡凱旋を見据えている。今年のビジターのソフトバンク戦(ヤフオクドーム)は5月23、24日だ。
「そういうところでしか地元でプレーを見せることができないので、モチベーションになります。自分は1軍で結果を残さないといけない立場ですけど、楽しみです」
そのためには、新人合同自主トレが大事になる。「ケガに気をつけながら、打撃とスローイングをアピールしていきたいです」。大学No.1の『打てる捕手』が気持ちを高ぶらせている。