藤浪、プロ2年目は飛「躍」の1年に!
阪神・藤浪晋太郎投手(19)が4日、大阪府大東市内の母校・大阪桐蔭野球部グラウンドで自主トレを公開した。プロ2年目を迎えた19歳はキャッチボールなどで約3時間汗を流し、今年のテーマに漢字一文字で「躍」を選んだ。さらに「今年は最低でも昨年以上の成績を残したい」と目標を掲げた。
自らの原点と呼べる場所から、藤浪は新年のスタートを切った。
「去年もここからスタートして1年間、ケガなく過ごせたので。今年も験担ぎじゃないですけど、同じ場所から始められて、新たな気持ちになりました」
柔らかな日差しの中、慣れ親しんだ大阪桐蔭グラウンドで、キャッチボールや坂道ダッシュなど約3時間、汗を流した。恩師・西谷監督らとの再会、西武に入団した森への激励。プロ2年目を迎えた右腕には、昨年とは違う、確かな自覚が芽生えていた。
「去年は1軍で投げられると思っていなかったので自覚はなかったですけど、ある程度の成績をつけてもらって、今年はしっかりやらないといけないという、自覚があります」
『磨』をテーマに戦ったルーキーイヤー。24試合に登板し、10勝6敗、防御率2・75の好成績を残し、野球の技術はもちろん、社会人としても己を磨いた1年だった。今年は2年目にふさわしい漢字を迷わず選んだ。
「一つ挙げるとしたら躍動の『躍』です。“活躍”もそうですし自分みたいな若い選手が“飛躍”できれば、チームにいいものが出てくると思う。そういう意味では、しっかりやっていきたいです」
目標は明確だ。「今年は最低でも昨年以上の成績を残したい」。だが藤浪と同じように高卒新人で2桁勝利を挙げた、松坂(当時・西武)や田中(楽天)でさえ、翌年は勝ち星を落とした。それでも藤浪は冷静に自己分析している。
「相手打者はデータや慣れがあるので、今年は相手が感じたもの以上を出さないと通用しない。去年と同じ力では去年と同じ成績は残せないと思います」
レベルアップの準備も進めている。今オフは筋力アップに励み、年末年始もジョギングなどで休まず体を動かした。さらに、昨年と同じく1月からブルペンの立ち投げを行い、春季キャンプ初日では「投げろと言われて困らないようにしたいと思います」とブルペンでの本格投球も視野に入れている。
能見、メッセンジャーとともに先発3本柱としての自覚も十分。今季はチームを引っ張り、文字通り『躍』の1年を送る。