阪神・新井良太内野手（３０）が６日、広島市のジム「アスリート」で自主トレを公開し、２４０キロのバーベルを持ち上げるセーフティースクワットで、新記録の１０回をマークした。“過去最高ボディー”で臨む今シーズン。三塁レギュラー獲りと全試合出場に意欲を見せた。

　歯を食いしばって、２４０キロのバーベルを持ち上げた。新井良がセーフティースクワットで過去最高数値の１０回を記録。三塁の定位置を争う２０１４年。その端正なマスクに、充実感がにじんだ。

　「去年より体を絞ってる割に、筋力は上がったので、いい傾向じゃないかと思います。体調も崩さず、回数も多くできている。土台はしっかりできているので、これを打つ、投げる、走るに連動させることができればよりいいパフォーマンスができると思います」

　並々ならぬ決意で新年を迎えた。すでに元日から「アスリート」で始動。トレーニングを見守った同ジムの平岡代表も「きわめて順調。過去最高ですね。年末もしっかりやったし、年明けも今日で４回目ですからね」と、仕上がりに太鼓判を押す。

　昨年の秋季キャンプ。掛布ＤＣから授かった金言が耳に残っている。「秋季キャンプはいい形でできていたので、オフは大事だと言われていました。その辺はできているんじゃないかと思います」。その言葉通り、同ジムや母校・広陵で行っている自主トレでは、スローイングや、手投げの緩い球を打つ打撃練習を継続している。

　今成らと三塁の定位置を争う今シーズン。開幕４番に座った昨年と立場は変わった。それでも新井良が見据えるのは開幕スタメン、そして全試合出場だ。

　「それがレギュラーの条件だと思う。レギュラーを獲るという気持ちを、ぶれずにやりたい。打率も残して本塁打も２０本ぐらい打ちたいけど、ずっと試合に出ることが目標。志を大きく持ってやります」

　新年、初詣で引いたおみくじは“吉”だった。「内容？見てないよ。神頼みはまだ早いでしょ！」と笑い飛ばした新井良。自らの力でレギュラーの座をつかみ取る。