掛布DC考案!若虎育成ポール導入へ
阪神の掛布雅之DC(58)が考案したトレーニングが、2月の安芸キャンプで導入を検討されていることが11日、分かった。掛布DCから提案されて、平田2軍監督が「取り入れようと思う」と明かした。主にケガ防止が目的のようだが、謎に包まれた部分が多い“掛布式マル秘トレ”で若虎の底上げを図る。
2月、安芸の朝は“掛布式”から始まる。11月の秋季キャンプでも実施された朝のウエートトレーニングに、掛布DCが考案したメニューが加わる。
10日に新人合同自主トレの視察のため、鳴尾浜を訪れた掛布DC。そこでは平田2軍監督とファームについて意見交換も行われた。話し合いの中で、掛布DCが安芸キャンプでの独自トレーニング案を披露した。
バットより少し短いポール状のものを両手に持ち、腰を回しながら左右に振るトレーニングだという。ただ、同2軍監督も「話を聞いただけで、実際見てみないと分からない」と、トレーニングの全体像は明らかになっていないようだ。
謎に包まれた部分は多いが、導入を検討するのは、効果が望めるからだという。「朝イチからいきなりバットを振ると、手首を痛める可能性があるからね。それに体の軸を鍛えるにもいいらしいよ。朝ウエートに取り入れようと話をした」と説明した。
秋季キャンプから朝のウエートトレを取り入れた効果で安芸、鳴尾浜ともに故障者が一人も出なかった。掛布DC考案のトレーニングで、さらなるケガ防止対策を図っていく。
同時に、若手野手の基礎づくりも進めていく。掛布DCとともに新人の映像を見て、「体がしっかりしていて楽しみだ」と好印象を受けた。
それでも、長丁場を戦い抜くプロの体を考えれば、鍛える部分は多い。だからこそ、実戦で必要となるしっかりとした体の軸を、2年目以上の野手も含めて身につけさせていくつもりだ。
猛虎再建へ、若手の底上げはかかせないと話す両氏。これまでも春季キャンプでの早朝練習プランなど、さまざまな改革案を出してきた。今後も、積極的な対話から、育成プランが続々と飛び出す可能性はある。まずは、掛布式“若虎育成ポール”で、虎の金の卵たちをみっちり鍛え上げていく。