福留“完全復活へ”1人で打ち込む!

 阪神の福留孝介外野手(36)が30日、キャンプ地の沖縄に入った。黒田ヘッドコーチは、福留が今キャンプで徹底した打ち込みを申し出ていることを明かした。昨季痛めた両ふくらはぎも問題なく、中日時代にこなしたハードメニューで復活を目指す。

 いかにして復活ロードを歩んでいくか‐。福留が見据えたプランは“原点回帰”だった。今月中旬に甲子園で会談の場を持った黒田ヘッドコーチは「今年は打ち込みたいと言っていた。去年は練習量が少なかったみたいやな」と明かす。

 中日時代、福留の練習量は他の選手と比較しても群を抜いていた。日が暮れても納得するまでバットを振り込み、一切の妥協を許さなかった。ただ移籍1年目の昨季はチームへの順応が優先課題としてあったため、自己流調整ができなかったのも事実。黒田ヘッドへの申し入れは、必ず復活するという強い意思表示だ。

 首脳陣も福留の意向をくみ、宜野座ドームの一画を有効活用していく方針。不安視された両ふくらはぎに関しても「問題ない。実際に(甲子園で)動きを見ているからな」と黒田ヘッドは明かした。初日から他の選手と同様にアップや守備練習などフルメニューをこなした上で、自分1人で打ち込む時間をつくる。

 そんなベテランの姿はチームにとっても相乗効果を生むはずだ。今年の宜野座キャンプは若手中心で編成されており、シーズンに入ってからも若い力の台頭をチームは望んでいる。西田、中谷ら若虎たちは、実績十分の福留が練習に取り組む姿は大きな刺激にしなければならない。

 実際に若き日の背番号8は1日2000スイングをこなしたといわれる。全体練習終了後に500球のロングティーをホームからセンターへ打ち、ボールを拾ってまたホーム側へ打ち返したというエピソードも残る。

 ベテランを追い抜くためには、それ以上の練習量が必要と思い、行動できるか‐。福留のそんな姿勢は間違いなく、チーム内競争を活性化させる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス