鳥谷すべて右方向へ15発!4番OK弾

 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 阪神の鳥谷敬内野手がランチ特打を行った。64スイングのうち、すべて内角球をはじき返し柵越えは15本。昨年は右方向へ引っ張る傾向が出なかっただけに、力強い打球で「何番でも打てるように準備するのが選手の仕事」と4番もOKの姿勢を示した。

 強引には見えなかった。鳥谷はきれいな軸回転で内角球をさばいた。飛んでいく打球は打ち損じ以外、すべてセンターから右方向。64スイングのうち、力強く引っ張った15本がフェンスを越えていった。

 本人は「まだ2日目なんで、しっかり振ることしか考えていない」と多くを語らなかったが、周囲には課題を克服しようとする姿に映る。関川打撃コーチは「きれいにバットのヘッドが抜けている。去年よりも明らかにバランスが良い。彼は自分で考えて工夫する選手。去年の課題や反省も含めてやっている」と目を細める。

 昨年は右方向へ引っ張る打球が少なかった。全150安打のうち、右方向への割合は35%。3割をマークした2011年は40%を記録していたが、打撃フォームの改造などで数字が落ち込んでいた。昨季終盤に4番を任された際には「走者をかえす打撃をしてほしい」と和田監督に求められていた。

 だからこそ「色をつけただけ」と言うが、契約メーカーのナイキには試合用より40グラム重いマスコットバットを発注。全体練習後には宜野座ドームで約40分、ストレートマシンを相手に右方向へ力強い打球を飛ばした。台頭が期待される若手がかすむほどの創意工夫、そして取り組む姿勢。そこには主将として、チーム全体を見渡した上での真意がある。

 「どの打順を任されても大丈夫なように準備していくのが選手の仕事」。4番が期待されるゴメスは未知数。昨年もフル出場したのは鳥谷だけ。いろいろな状況が考えられる。

 個人のレベルアップだけでなく「チームが勝つこと。チームのレベルアップ」がテーマだと言い切る。9年ぶりのリーグ制覇へ‐。主将の力強い打球が、思いの強さを物語っていた。

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