能見が「捕手・梅野」の存在感に太鼓判
「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座)
能見篤史投手(34)が、ドラフト4位の梅野隆太郎捕手(22)=福岡大=を絶賛した。この日、初めてブルペンでバッテリーを組み、捕手としての存在感に太鼓判を押した。
白球が、小気味よい音をたててミットに収まる。キャンプ4日目で初のバッテリー。手応えは十分だ。能見が今キャンプ最多の100球を投げ、受けきった梅野に賛辞の言葉を並べた。
「キャッチャーらしいキャッチャー。(大学で)日本代表にも入っていたし、どっしりとして投げやすい感じはしました」
キャンプ初日から継続しているように、この日もすべて直球。途中から右打席の打者の内角をひたすら狙った。この能見の流儀に、梅野は懸命に食らいついた。その姿勢と存在感に感じるものがあった。投球後には梅野と笑顔でコミュニケーションを図った。
「(話は)梅野のほうからです。構える位置のこととかで、『気にしないで大丈夫』」と能見。緊張した表情を見せていたルーキーに、優しくアドバイスを送った。梅野も「(今後も)コミュニケーションをとっていきたい」と意欲を見せた。
今キャンプでは、他の投手に声をかける機会の多い左腕。若手に手を貸し、成長につながるヒントを与える。自身の調整も順調で、投球練習を見つめて納得の表情を見せていた和田監督からも、声をかけられていた。
「(話は)たいした会話じゃないです。基本的にそこ(開幕)に持っていく気持ち。決めるのは僕じゃない。ピッチャーのみんながその気持ちでやった方がいい」。開幕に向けた調整とともに周囲にも目を配る。全ては優勝のため。積極的に動いてチームを支える。