大和2安打、打率3割へ進化見せつけた
「阪神春季キャンプ」(9日、宜野座)
阪神・大和外野手が、今キャンプ初めて行われたシート打撃で左中間二塁打を含む2打数2安打をマーク。打率3割へ確かな成長を示す2番打者に、巨人・森中スコアラーは警戒感を強めた。
岩田の直球を完璧に振り抜いた。打球はぐんぐん伸びて左翼・伊藤隼の頭上を弾丸ライナーで越えていった。「練習でやっていることがしっかりやれてよかった」と進化したパワーを見せつけると、続く第2打席は榎田の外角直球をきれいに右前へはじき返した。
「結果だけじゃなくスイングの内容が良い」と目を細めたのは和田監督。第1クール終盤からバットのヘッドが走るようになった。「最初は形を意識しすぎていた。それをリセットして強く振ることだけを考えている」と打球の力強さが明らかに増した。
森中スコアラーは「大和はいいね。2番打者で2割8分から3割打たれたら嫌。クリーンアップがかえす力を持っているし、1、2番の出塁率が上がるとやっかい」と明かした。広島・井生スコアラーも「ヘッドスピードがすごく速くなった」と変化を認めている。
目標に掲げた3割という数字‐。そこにたどりつくだけの可能性を、大和は間違いなく秘めている。