西岡がチーム再合流!開幕G倒OK
「阪神春季キャンプ」(12日、宜野座)
痛めている右肘の精密検査のため宜野座キャンプを一時離脱していた西岡剛内野手(29)が、チームに再合流した。第3クールからは部分的に別メニューとなるものの、フルメニュー参加に「時間はかからない」との見通しを明かした。開幕戦への支障はなく、例年通りの調整で東京ドームのグラウンドに立つ。
その目に確かな力を携えて、西岡が沖縄へ戻ってきた。関西で右肘の精密検査を受け「まだ監督とも話をしていないので」と多くを語らなかったが「みんなと同じメニューをこなすことにも、そんなに時間はかからない」と力を込める。
8日の練習後に緊急帰阪してからも、検査の合間を縫って体を動かしてきた。まだ右肘の炎症が治まっていないため、13日からの第3クールは部分的に別メニューとなるが「1日でも早く復帰できるようにやる。やれることをやっていって、みんなと連係する部分もありますし」。チームのサインプレーやけん制の入り方など、右肘が使えなくても消化しなければいけない課題は多い。
右肘の炎症さえ治まれば、段階的にメニューを増やしていく予定。順調にいけば今キャンプ終盤にはフルメニューを消化でき、実戦出場に関しても大幅に遅れは出ない見通しだ。移籍1年目の昨季は二遊間を組む鳥谷がWBCへ参加するため、実戦出場を早めた。だが例年は3月のオープン戦段階から本格調整に入るため、故障による遅れはほぼないと言っていい。
順調にいけば3月28日、東京ドームで行われる巨人との開幕戦出場に支障はない見通し。昨季、大差をつけられて2位に甘んじたからこそ「今年はやらなあかん年。巨人を倒さなあかん年」と語り、キャンプ初日から精力的に汗を流してきた。走攻守で確かな進化を示してきた。
その矢先に起きた右肘痛のアクシデントだっただけに、チーム全体が気をもんでいたが…。幸いにも長期離脱という最悪の事態は避けられた。打線の核となり、チームの雰囲気を変えられる男‐。残り1カ月半、ベストの状態へ仕上げていく。