マートンさすがや!6連発含む16アーチ

 「阪神春季キャンプ」(18日、宜野座)

 マット・マートン外野手(32)が18日、ランチ特打で6連発を含む16本の柵越えを放った。安打性の打球も5割を超えるなど、タテジマの安打製造機が順調な調整過程をアピール。ネット裏の007も目を光らせた。

 指笛が響く。自然発生的に拍手が巻き起こる。マートンが描く豪快な放物線。スタンドの視線を独占した。力感あふれるスイングにはじかれた白球が、次々に外野フェンスを飛び越えた。マートンショーの開幕だ。

 右への狙い打ちでスイング軌道を確かめ、一気にギアをトップに切り替えた。ファンの顔が何度も左方向に向き、着弾点に感嘆の声が漏れた。驚異の6連発を含む16本の柵越え。競演したゴメスもかすむ精度の高いアーチ攻勢だった。

 76スイング中、安打性の打球は41本。打率に直せば・539。キャンプ突入から約3週間が経過した第4クール初日。南国の春到来と時を同じくして、マートンの肉体とバットにも温かみが増してきた。

 「いい意味で変わってないですね。去年のように打つとみています。バッティングフォームに大きな変化はないですけど、打つ時にいい間が取れていますよね」と広島・井生スコアラー。猛虎打線の鍵を握る舶来砲の観察に目を光らせた。

 第1クール中から、マートンの仕上がりの良さを認めていた和田監督も納得顔だ。「もともとパワーのある選手。ショー的な部分で意識的に引っ張っていたけど、それにしても芯で捉える確率が高いよね」と信頼感を口にした。

 「レンシュウダケネ。3月28日イチバン」。マートンはあくまで1カ月後に迫った開幕までの調整の一環であることを強調した。すべては敵地で幕を開けるシーズンを見据えたプロセスだと。

 志願で参加した16日のDeNA戦に引き続き、19日の楽天戦にも出場する。「たくさん試合に出たいと思ってます」。試合でしか感じられないものがある。生の感覚を大事にし、理想と現実の誤差を埋めていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス