ゴメス23日デビュー前にシートで快打

 「阪神春季キャンプ」(22日、宜野座)

 阪神の新外国人選手のマウロ・ゴメス内野手(29)が、宜野座球場で初めてシート打撃に臨み、1打席目に痛烈な右前打を記録した。まだ本調子ではないが手応えはつかんでおり、23日の中日とのオープン戦(北谷)にも出場予定。期待の助っ人がいよいよ初実戦に挑む。

 強烈な打球が一、二塁間を破った。ゆっくりと一塁に走りだした表情に、充実感がにじんだ。来日して初めて挑んだシート打撃で、ゴメスがいきなり魅せた。まだ準備段階とはいえ、23日の中日とのオープン戦に弾みを付ける上々のスタートとなった。

 「いろいろなボールが見られてよかった。カーブ、スライダー、フォーク。実際に見られてよかったよ。ボールも見られてタイミングも計れた」

 期待を抱かせる一振りは、鶴と対戦した1打席目だった。初球を見逃し、2球目を力強く振り抜くと、低いライナー性の打球が二塁横を抜けて右前へ。打撃投手ではなく、投手と対戦すること自体が来日初という中での、一打だった。

 もちろん、まだ万全の状態ではなく、その後3打席は1三振を含む無安打。「今はピッチャーを見ていくステージ。日本の最初の4打席で、まずタイミングを合わせる段階だった」。結果だけでなく、感覚を慣らすことに取り組めたことも収穫だ。

 見守ったオマリー打撃コーチ補佐は「今日が最初のピッチャーとのバッティングで、大事なものだった。いいスイングをしていた」と評価。来日が遅れたものの、次の段階に進めたことに胸をなで下ろしていた。

 徐々に段階を踏んでいるゴメス。もう少し体のキレを出すためにも「体重を落とすというより、いい体形に持っていけるように」と、調整に余念はない。精力的にランニングなどのメニューをこなした。

 「明日(23日)は出ます。2打席ぐらい。ボールを見て、今の段階は準備する段階。しっかり準備していきたい」とゴメス。ようやく実戦出場まで状態を上げてきた。いよいよベールを脱ぐ。

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