呉昇桓、オープン戦から“守護神”起用
阪神・呉昇桓投手(31)を、オープン戦で九回限定の守護神起用をしていく方針であることが27日、明らかになった。イニングまたぎなどのテストは行わず、開幕前から猛虎の守護神として全幅の信頼を置く構えだ。
韓国時代に5度の最多セーブ、通算277セーブの記録を持つ右腕。その経験に勝るものはない。和田監督はイニングまたぎなどのテストに関して「考えていない。韓国で経験もあるというし、最初から厳しい場面で投げさせる必要はない」と信頼の程を示した。
首脳陣は今後のオープン戦で、九回1イニングのみ起用する方針だ。中西投手コーチも「九回に投げる?そうやな」とし、山口投手コーチも「(九回を)練習させたいというのはある」と明言した。
呉昇桓自身の調整を重要視するため、コンディションや天候によって登板の順序を早める可能性は残されている。だが基本的には猛虎の守護神としての起用を続けることで、シーズンの登板と近い状態で調整する環境を与えていく考えだ。
和田監督が「まだできあがった状態でなくても、いい球を投げている」と絶賛する“石仏”呉昇桓。試合を締める登板を続けながら「石直球」にさらなる磨きをかけていく。