榎田、低めへ落として調子は上がった!
「教育リーグ、阪神4‐1オリックス」(1日、鳴尾浜)
阪神・榎田大樹投手(27)が1日、鳴尾浜で教育リーグ・オリックス戦に先発した。3回を投げて1安打無失点。先発4番手の男が、危なげない投球で、開幕ローテ入りへ順調な調整ぶりを披露した。
若手主体のオリックス打線を、淡々と料理した。許した安打は、初回の当たり損ねの遊撃内野安打だけ。榎田が格の違いを見せつけた。
「低めにボールを集められたので、その部分は良かった。思ったよりもしっかり投げられました」。今年、実戦3試合目の登板で、手応えをつかんだ。
低めへの変化球がさえ渡った。「きょうは縦変化(の球)はしっかり投げられた」と話すように、フォークボールやチェンジアップが威力を発揮。三回、三ツ俣にはカウント2‐2から5球目を膝元に落とした。ボール球だったが、落差の鋭いフォークで空を切らせた。
その一方で、課題を挙げた。立ち上がりから速球はあまり走らず、最速135キロで空振りは奪えなかった。打ち取った打球も芯で捉えられたもの。「真っすぐのキレを、もう少し出していかないといけない」と反省も忘れなかった。
沖縄では実戦2試合に登板して7回13安打だった。この日は、2軍相手とはいえ、被安打1のみ。「前よりは良くなっている」と笑顔を見せた。昨年も3月に入り調子を上げて、開幕ローテ入りを果たした。「ここから実戦で結果を残していきたい」と意気込んだ左腕が、徐々にペースを上げ始めた。