能見万全3回0封!3・28開幕G倒デモ

 「オープン戦、ソフトバンク2‐0阪神」(4日、ヤフオク)

 3・28開幕投手へまさに順風満帆だ。阪神・能見篤史投手(34)がオープン戦に初登板初先発し、3回を2安打無失点。直球が切れ、要所ではフォークなどの変化球で打たせてとる巧みな投球内容だった。「しっかり準備をしていきたい」と語るエースの言葉が頼もしい。

 節目の舞台へ視界が開けた。オープン戦初登板。開幕投手が決定的な能見が、ソフトバンクの重量打線を寄せ付けなかった。

 3回2安打無失点。「まずまずだったと思う。全球種を投げられたので。もう少し低めに投げるのが理想だけど、結果的にゼロ抑えられたのでよかった」。4番・李大浩を中心に長谷川、松田が並ぶ強力打線をほぼ完璧に封じ込めた内容に、確かな手応えが残った。

 結果を求めた登板だ。立ち上がりからシーズン仕様の投球を見せた。初回2死。吉村をフルカウントから真ん中低めのフォークで左飛に仕留めた。「フルカウントになっても変化球でストライクに投げるという意識でやっている」。ここまで2度の実戦登板で試験段階は終了。すでに本番モードに突入していた。

 二回は6球で3者凡退。三回1死から連打を許した後は、1死一、二塁から中村を狙いどおりに二ゴロ併殺打に。「足の速い選手でゲッツーを取れたのも収穫。ああいうリズムで投げられたらいい」。投球内容とともにテンポにも及第点を与えた。

 28球中18球を占めた直球は、最速141キロだった。それでも二回に李大浩、長谷川、松田をすべて直球でフライアウトに仕留めたようにキレはあった。

 「そんなに悪くなかった。もっと上げられると思う。(スピードガンの表示は)気にしていない。直球があっての変化球なので、もう少しファウルを取れたらいい」。次回は中3日で8日の日本ハム戦(甲子園)に登板予定。残された時間は質にこだわり、投球の軸を磨いていく。

 開幕となる3月28日の巨人戦(東京ドーム)まで、あと23日。和田監督は「順調やね。テンポはよかったし、球数も少なかった。(スピード)ガン以上のキレがあった」と心配する様子はない。

 能見の自覚も強い。「自分は合わせていくつもりなんで。いつでもいけるようにしっかり準備をしていきたい」。2年ぶり3度目の大役へ。エースの視界を遮るものはない。

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