和田監督ため息…五回好機に若虎凡退

 「オープン戦、ソフトバンク2‐0阪神」(4日、ヤフオク)

 春季キャンプから手応えを感じてきた若手の底上げに陰りが差した。阪神がオープン戦初の完封負け。チャンスを生かし切れなかった決定力不足。試合後のミラールームに和田監督のため息が充満した。

 「あのノーアウト満塁だよね。最初のバッターが打てないとどうしても…。チャンスになると、力ずくというかガムシャラに打ちにいってしまうんだよね」。勝敗に固執しない段階とはいえ、開幕に向けて、より一層の奮起を促していた若手のふがいなさに言葉が沈んだ。

 1点を追う五回、無死満塁。清水が空振り三振。伊藤隼が一ゴロ。西岡も空振り三振で無得点に終わった。打ち損じを狙った相手投手の変化球に力み、本来の形を失ったスイングが連なった局面を虎将は嘆いた。

 「狙い球を絞るとか、駆け引きができてこないとね。そこで打ってナンボだから。今は来た球をなんでも振りにいってる感じがする」。打者有利の状況で必要以上にプレッシャーを感じる精神面の甘さと弱さ。冷静になりきれていない現状を痛感させられた。

 次に生かしてこそ、失敗は価値を持ち、大きな経験値となる。残り15試合の実戦。信頼をつなぎ止めるチャンスは、まだ残されている。

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