藤浪、大阪桐蔭対決で先輩・中田斬る!
8日の日本ハムとのオープン戦(甲子園)に先発予定の阪神・藤浪晋太郎投手(19)が6日、大阪桐蔭の先輩・中田斬りに意欲を示した。2人の対決は昨年の5月26日の交流戦以来、2度目となる。また、同戦ではプロ入りしてから初めて、投手・大谷と投げ合う。
注目の大阪桐蔭対決が実現する。藤浪VS中田‐。調整段階にすぎない3月上旬のオープン戦ながら、藤浪は堂々と真剣勝負を宣言した。あこがれの大先輩との対戦に、声を弾ませた。
「球界を代表する右バッター。まだバッターが仕上がっていない時期ではありますけど、振り回すだけじゃなくて、うまさもあるしパワーもある。4番ですし、そういうバッターを抑えると自信になりますね。頑張って抑えたいです」
藤浪にとって中田は特別な存在だ。プロ入団会見では対戦したい打者に名前を挙げた。初対決は昨年5月26日の交流戦。第1打席に左中間を破る痛烈な二塁打を浴びた。その後の2打席は三ゴロに打ち取り、結果は3打数1安打だったが、プロの4番打者のレベルを思い知らされた。それだけに、2年目の進化を確かめる上で、これ以上ない相手となる。
日本ハム戦のテーマは前回ロッテ戦から、変わらない。どれぐらいの力で投げたら打たれるのか、抑えられるのか‐。「しっかり振ってくる打線なので、どう抑えるか。一つ勉強するところがあると思う。打たれたり失敗することもあると思いますけど、試すいい機会になる」。プロ2年目のシーズンに向けて、藤浪自身のやるべきことは明確だ。
甲子園で2年ぶりに投げ合う大谷については、自然体を貫いた。「勝ち負けにこだわらないオープン戦ですし、イニングも長くないので」。一方で、2人でプロ野球界を盛り上げたいという思いも抱く。「ファンの方は楽しんでくれると思います。メディアの方はおもしろいでしょうね」と無邪気に笑った。
藤浪、中田、大谷。高校時代、聖地を沸かせた怪物3人がそろうが、主役は譲らない。球春を待ちわびるファンを藤浪が沸かせる。