良太vs今成は関東5番勝負で決着や!

 1回、右前に先制適時打を放つ新井良(撮影・保田叔久)
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 「オープン戦、巨人7‐6阪神」(10日、伊勢)

 三塁争いは関東の地で決着する!三塁の定位置を争う阪神・新井良太内野手(30)と今成亮太捕手(26)が10日、オープン戦の巨人戦(伊勢)でともに適時打を放つ活躍を見せた。黒田正宏ヘッドコーチ(66)は、15日からの関東遠征中に三塁手の起用法を決めると明言。残り約10日間で、2人のし烈な争いが決着を迎える。

 まさに『ホットコーナー』と呼ぶにふさわしい。新井良、そして今成。三塁の定位置をめぐる白熱の争いが、神々の宿る地・伊勢でも繰り広げられた。

 まずは「5番・三塁」で先発出場の新井良が先手を放つ。初回2死一、二塁の場面で、巨人先発・宮国から詰まりながらも右前へ運ぶ先制打を見せた。

 2打席目以降は凡退し、本人の評価も「今日はあまりよくなかった。もう1個、ボールに入っていけたらというところ」と控えめ。だが、今は結果がすべてだ。走者を置いての一打で、好調維持をアピールした。

 その姿をベンチで見つめる今成が、黙って引き下がるはずもない。五回に代走で出場し、迎えた六回の打席。2点を勝ち越しなお2死一、二塁で左腕の阿南から左前適時打を放ち、存在感を示した。「投手のストライク、ボールがはっきりしていたので、しっかりと狙っていた」という納得の一撃だ。

 どこまでもし烈な2人の戦い‐。だが、その時は近づいている。決着は関東の地だ。黒田ヘッドコーチは「東京遠征中に決めたいところだな」と明言。15日のDeNA戦(横浜)を皮切りに、約1週間続く関東遠征で、三塁争いの結論を出す考えを示した。

 二人ともに好調なだけに、さまざまな形が検討されている。新井良か今成で、三塁を1本化する案。そして相手投手の左右に応じて使い分ける、ツープラトン方式で開幕から臨む可能性もある。

 そんな中で、この日の今成の適時打は左腕から打ったもの。「左投手から打てたのは、よかったと思います」という言葉通り、三塁の定位置をガッチリとつかむための猛アピールとなった。首脳陣にとっても、うれしい悲鳴だ。

 「高いレベルで競争をしてくれている」と和田監督が目を細める「Wリョウタ」。一発の爆発力を秘めた新井良か、巧みな打撃術が光る今成か。残りはあと約10日。競争は、さらに激しさを増す。

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