被災地への思い…歳内1回0封の好投

 「オープン戦、阪神3‐2DeNA」(11日、甲子園)

 これも何かの運命か。福島・聖光学院高出身の歳内が、七回に3番手で登板。1軍の中継ぎ争いを演じる右腕が1回無失点の投球で、アピールした。

 七回1死から白崎に中前打を許したが、続く松本を三ゴロ併殺打に打ち取った。「真っすぐがいい感じで投げられた。最後(松本)も押し込むことができた」と納得の投球。キャンプから取り組むフォーム修正も、固まりつつあるようだ。

 高校3年時に東日本大震災を経験した。3年がたち、「早いなと思います」と感想を口にした。3月11日に登板する巡り合わせに「昨日も投げるかもしれなかった中で、今日になったのは何かあるのかなと。とにかく精いっぱいやるしかない」と歳内。開幕1軍入りを果たし、その投球で被災地へ勇気を与える。

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