9戦目で初勝利にも和田監督「甘い」
「オープン戦、阪神3‐2DeNA」(11日、甲子園)
阪神がようやくつかんだオープン戦初勝利。しかし、気を緩めることはできない。「この時期に勝って、どうこうということはない」と和田監督。その上で得た収穫と課題。その両面を冷静に受け止めた。
まずは若虎の躍動だ。五回には1死満塁から上本の中犠飛で先制。七回には緒方の右翼線二塁打で好機をつくり、八回の同点後は俊介の左前適時打で追加点を挙げた。指揮官も「若い選手が必死に食らいつく姿が、やっと出てきた」と満足げだ。
一方で、主力の不調、七回の緒方の二塁打で生還できなかった一走・俊介の走塁など課題も残った。「打つだけじゃなく課題は多い。走塁でも甘いところがあった」。開幕まで3週間を切った。本当の勝利へ‐。やるべきことは残されている。