阪神の開幕ローテーションの大枠が１２日、ほぼ固まった。試合後、中西投手コーチは不敵な笑みを浮かべて、「絞った」と言った。

　具体的な詳細は明かさなかったが、能見、メッセンジャー、藤浪の「先発３本柱」に加えて、榎田と岩田が当確。残り１枠をめぐって、秋山と二神が争う形だ。春季キャンプ中には「先発５人構想」も視野に入れていたが、結局６人に落ち着いたもようだ。

　開幕投手はエース能見が決定的。巨人との開幕戦（東京ドーム）のマウンドに立つ。２戦目は２年目の藤浪、３戦目は“Ｇキラー”榎田が任される。

　２カード目の中日戦（京セラ）の初戦は、メッセンジャー、２戦目は中日と相性がいい岩田。そして３戦目には秋山、もしくは二神が控える。

　秋山、二神の両右腕は次回１５日の教育リーグ・中日戦（鳴尾浜）にそろって登板する予定。中３日で１９日のロッテ戦（ＱＶＣ）に２人とも再び登板する。

　先発事情が苦しいと言われる今シーズン。中西コーチは大枠について「迷わなかった。すんなり決まった」と言った。今後、秋山、二神の２人から１人に絞り込み、開幕ローテ６人を決定。信頼を置いて送り出す。