榎田G倒任せた!6回2安打自責点0
「オープン戦、西武1‐1阪神」(16日、西武ド)
開幕カードでの「G倒」に期待を抱かせるには十分の内容だ。先発した阪神・榎田は、6回を2安打で自責点は0。直球のキレはもちろん、シュートにも手応えをつかんだ。
「まっすぐもファウルが取れて良かった。(シュートは)カウントも取れてゴロ凡打も取れた。バッターも気にしてくれたのかなという反応もあった」
今後につながる投球だ。直球を主体にしながら、効果的に決まったのがシュート。左右の打者に投じた中、中西投手コーチも「右バッターへのシュートが良かった」と称えた。左右に強打者をそろえる巨人打線を考えれば十分な収穫となった。
キャンプでは精力的に投げ込み、横振りになっていた腕の位置の修正などに取り組んだ。「上から叩けていたのでファウルも取れた。去年(昨シーズン)はリハビリで投げ込めなかったりしたので」。一昨年に左肘を手術したため、昨年は思うようなシーズンを送れなかった。だからこそ今季にかける。
四死球などでピンチを招いた場面を反省しつつも、見通しは明るい。開幕カードでは能見、メッセンジャーに続いて第3戦に先発予定。「順調に調整できてます」。復活を誓う左腕が、スタートダッシュの一端を担う。