虎に暗雲か。阪神・西岡剛内野手（２９）が１８日、背中に強い張りを訴え、ヤクルトとの練習試合が行われた神宮球場に姿を現さず、治療のため、緊急帰阪した。復帰時期は現時点では未定で、２週間を切った開幕に向けて不安が持ち上がった。

　「背中に強い張りがあるということなんで。首が動かない状態だと。明日のゲームがどうのこうのいう感じではないので」。試合後の監督会見。質問が飛ぶと、和田監督の表情が一気に曇った。

　１６日の西武戦でオープン戦初となるマルチ安打。前日の全体練習では、ノックバットを使ったロングティーで外野スタンドに何本も打球を放り込むなど、状態の良さをうかがわせていただけに、なんとも気がかりな戦線離脱だ。

　「とにかく今はしっかり治療してね。ラスト３つ（２１日からのオリックス３連戦）は出て、開幕に入っていきたいところだけど。とにかく明日の朝の状態を見ないと。時間がかかるのか分からない。今はなんとも…」。先行きが不透明な現状だけに、和田監督の言葉も歯切れが悪い。

　まだ焦る必要はない。だけど、西岡不在の開幕という最悪の事態を想定しておかなければならないのも事実。打つべき手を打ち、今は１日も早い回復を祈るしかない。